鋼加工用 新材種 「CA025P」の開発

日時: 2018年03月05日 14:30

発表:京セラ株式会社

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京セラ株式会社(社長:谷本 秀夫)は、鋼加工用の切削工具(チップ)の新材種「CA025P」を開発しましたのでお知らせいたします。3月より順次量産を開始し、本年4月2日(月)より、本格的に販売を開始する予定です。
金属部品の主要材料のひとつである鋼は、自動車や産業機械など、あらゆる産業で使用されており、生産現場においては、耐摩耗性、耐欠損性、耐チッピング性に優れるなど、長寿命で安定的に加工できるチップが求められています。
このたび投入する新材種は、超硬合金の母材にCVD(化学蒸着)の多層コーティングを施したもので、コーティング膜の1つに熱に強い新開発の厚膜酸化アルミニウム(Al2O3)を採用しました。加えて、耐欠損性を高めた独自開発の超硬合金母材を使用することで、長寿命化を実現しました。これにより、チップ交換頻度の低減や歩留まり改善などの生産性向上をはかるとともに、最適なブレーカと組み合わせることで、荒加工から仕上げ加工まで、お客様の幅広いニーズに対応します。
当社は、今後も新材種に対応した製品ラインアップを充実させ、さまざまな加工現場に対応することで、お客様の生産性向上に貢献していきます。

【製品概要】
製品名:CA025P
型 番 数:74型番
推奨用途:連続 ~ 断続
発 売 日:2018年4月2日(月)
価 格 帯:770円~1,320円(税抜)
販売目標:3億円/年
生産拠点:鹿児島川内工場

■ 新材種「CA025P」の特長
1:耐摩耗性・耐チッピング性を向上させた新CVDコーティング膜の採用
CVDコーティング膜の1つに、熱に強い厚膜酸化アルミニウム(Al2O3)を採用。 摩耗による変形を低減することにより、長寿命化を実現しました。さらに、特殊
表面構造により、切削時の溶着を抑制し、耐チッピング性を向上させました。
2:耐欠損性を向上させた新母材の開発
組成を最適化し、高温時に優れた特性を持つ超硬合金母材を、新たに採用するこ とにより、耐欠損性を向上させました。
3:既存ブレーカとの組み合わせにより、荒加工から仕上げ加工まで対応
既存の4種類(PG、GS、PQ、PP)のブレーカと組み合わせることで、荒加工か
ら仕上げ加工まで対応できます。


ブレーカ / 用途 / 概要
・PG / 荒加工~中切削<断続加工 第1推奨> / 幅広い領域での切りくず処理が良好。 刃先強度が高く安定加工が可能
・GS / 荒加工~中切削<連続加工 第1推奨> / 複合ランド仕様で低抵抗
・PQ / 中切削~仕上げ加工 / 高送り時の詰まりや抵抗増大を抑制
・PP / 仕上げ加工 / 低切り込み、高送り時の詰まり・かみ込みを改善




プレスリリース情報提供元:@Press

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