米国の2023年第1四半期スマートフォン市場における出荷量を発表〜インフレと在庫調整の中、米国市場における出荷量は減少し、Appleのシェアが上昇〜

日時: 2023年05月16日 09:00

発表:Counterpoint Technology Market Research Limited

米国の2023年第1四半期スマートフォン市場における出荷量を発表〜インフレと在庫調整の中、米国市場における出荷量は減少し、Appleのシェアが上昇〜

米国の2023年第1四半期スマートフォン市場における出荷量を発表〜インフレと在庫調整の中、米国市場における出荷量は減少し、Appleのシェアが上昇〜【写真詳細】

米国の2023年第1四半期スマートフォン市場における出荷量を発表〜インフレと在庫調整の中、米国市場における出荷量は減少し、Appleのシェアが上昇〜
米国の2023年第1四半期スマートフォン市場における出荷量を発表〜インフレと在庫調整の中、米国市場における出荷量は減少し、Appleのシェアが上昇〜


カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、米国の2023年第1四半期スマートフォン市場における出荷量は前年同期比17%減少したという調査結果を含む最新調査を発表致しました。

米国の2023年第1四半期スマートフォン市場において、各社が流通在庫の調整を行ったこと、マクロ経済の圧力で消費者の需要が冷え込んだことが要因です。昨年の第1四半期は好調でしたが、今年は主要なメーカー全てで出荷が落ち込み、Appleも例外ではなく出荷こそ前年同期比で減少しましたが、市場シェアは増加という結果になりました。

図1: 米国スマートフォン市場出荷量・前年同期比における成長率


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzMTgxNDMjNzc3NDVfRmpJVEtTUnZ1TS5wbmc.png ]
出典: カウンターポイント社

図2: 米国スマートフォン市場出荷量シェア(%)


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzMTgxNDMjNzc3NDVfdGZYdm5DR01KYi5wbmc.png ]
出典: カウンターポイント社

本市場の状況に関して、カウンターポイント社リサーチアナリストMatthew Ort氏は次の通り述べています。
「2022年下半期から、インフレの影響が米国スマートフォン市場に現われた。特にローエンド機種、つまり消費者の可処分所得が少なく、それゆえ価格の変化に敏感なセグメントを対象にした機種において、これが顕著だった。インフレが続き、経済の先行きが不透明なことから、消費者は新しい端末を買い控え、その結果機種更新率が下がり、販売が落ち込んだ。特にプリペイド端末でこの傾向がある。」

インフレや、その他のマクロ経済の圧力が市場に与える影響は一様ではなく、カウンターポイント社シニアアナリストのMaurice Klaehne氏は次の通り述べています。
「プリペイド端末メーカーは出荷が前年同期比で大きく落ち込んだが、明るい材料もある。SamsungのGalaxy S23の出荷は前年同期比で二桁増加し、Galaxy A14 5Gはプリペイドのジャンルで極めて好調だった。ローエンドと高級機とのギャップは広がっており、中位のカテゴリーに真空状態が生まれている。」

カウンターポイント社アソシエイトリサーチディレクターHanish Bhatia氏は次の通りコメントしています。
「全体的に弱含む中で、ニッチなカテゴリーの端末は好調を維持するだろう。例えば、参入するメーカーが増えた折りたたみ型は今年注目度がとても高い。これによって高価格帯機種の需要を掻き立てるかもしれない。同様に、政府が後押しするLifeline(低所得者層向けの電話料金を割り引くプログラム)やACP(Affordable Connectivity Program: 低所得者層にインターネット接続を割安で提供するプログラム)の影響も受けずに推移するだろう。そんな中で、若者や初めてのスマートフォンユーザーの間に広がるAndroidからiOSへのシフトの風潮は、Android端末メーカーにとって主要な頭痛のタネとなるだろう。」

米国スマートフォン市場の今後に関して、カウンターポイント社北米担当リサーチディレクターJeff Fieldhack氏は、次の通りコメントしています。
「2023年第1四半期を通して消費者の需要は低迷し、買い替えは極めて少なかった。2023年第1四半期にビッグ3を上回る純増数を記録したケーブルMVNOに対抗するため、既存のポストペイド(日本のキャリアで一般的な、通信料を後から請求する方式)の大企業キャリアが下半期にプロモーション活動を強化すると予想されるが、これは米国市場にとって初めてのことである。」


本プレスリリースに関する詳細並びに情報は、こちらからご覧いただけます。
https://report.counterpointresearch.com/posts/report_view/CountryReport/3679


今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。 (調査時期:2023年1月1日~2023年3月31日)


【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/

プレスリリース情報提供元:ValuePress!

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