高精度位置測位端末「Mobile GNSS」に遮蔽環境でも安定した測位が可能な新モデルを追加

日時: 2026年04月08日 14:00

発表:NTTドコモビジネス株式会社

アドバンスド外観イメージ

アドバンスド外観イメージ【写真詳細】

別紙2図
NTT docomo businessロゴ

NTTドコモビジネス株式会社(旧 NTTコミュニケーションズ株式会社、以下 NTTドコモビジネス)は、RTK測位技術※1を活用した高精度位置測位サービス「Mobile GNSS」において、新たな付加価値を備えたアドバンスドモデル(以下 アドバンスド)を2026年4月8日より提供開始します。新モデルのアドバンスドは、センサーフュージョン※2を活用することで、従来は正確な測位が困難であった一時的な遮蔽環境下でも安定な測位精度を実現し、今後さらに幅広い業界・用途で「Mobile GNSS」の活用が期待できます。

1.新モデル提供の背景
NTTドコモビジネスは、2023年10月18日より超小型GNSS受信端末※3、通信サービス、GNSS位置補正情報サービスをワンパッケージとした高精度位置測位サービス「Mobile GNSS」を提供しています。「Mobile GNSS」は、建設、鉄道、放送、電力、公共など幅広い業界や業種のお客さまにご利用いただいております。
従来のモデルでは、RTK測位技術を用いて衛星信号のみを元に位置情報を算出していたため、アーバンキャニオンと呼ばれるビル街では、衛星信号がビルに反射することで起こるマルチパス※4の発生や、トンネル出入り口などの一時的な遮蔽環境においては、衛星信号が遮られることがありました。そのため、正しい測位結果を得ることができず、測位精度が不安定になることが課題でした。このような測位精度の課題を解消するとともに、バッテリー駆動時間などの大幅な機能改善を加えたデバイスを開発し、アドバンスドとして提供開始します。なお、これまで提供をしてきた従来のモデルについては、スタンダードモデル(以下 スタンダード)として引き続き提供します。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/587517/img_587517_1.png
アドバンスド 外観イメージ

2.アドバンスドの特長
アドバンスドの特長は以下の通りです。端末仕様の詳細は別紙1をご確認下さい。
■ビル街や遮蔽環境などにおける測位精度の向上
今回のアドバンスドでは、従来のRTK測位技術で得られた位置情報に端末の姿勢・方位・角速度の算出が可能な9軸センサーから得られる情報を組み合わせることで、一時的に衛星信号が乱れる環境下においても、測位精度の乱れを抑制することが可能になります。

■ 電池持ち改善
バッテリー駆動時間がスタンダードと比較して約2倍となり、長時間の現場利用に対応可能です。

■ 通信安定性の向上
より高性能なLTEモジュールを採用したことで、これまで以上に安定した通信で位置測位が可能となります。

■カードSIMに対応
スタンダードは内蔵型のeSIMを搭載していましたが、カード型のnanoSIMに変更することでドローンなどの飛行体への搭載が可能となり、より幅広いシーンでご利用可能となります。

■ 給電時の自動電源ON/OFF
外部からの給電時にデバイスの物理ボタンを操作することなく、外部電源に合わせた電源のON/OFFが可能となりました。これにより、車載利用などにおいてエンジン始動に合わせた測位の開始や、ソーラー発電との併用が可能となります。

■ 外部GPSアンテナに対応
新たに外部 GPS アンテナ端子を搭載し、車載時などの設置の柔軟性を向上しました。これにより、さまざまな現場環境で安定した位置測位が可能となります。

3. オールスター感謝祭’26春「赤坂五丁目ミニマラソン」での検証
アドバンスドの提供開始に先立ち、株式会社TBSテレビ(以下 TBS)協力のもと、2026年4月4日に放送された「オールスター感謝祭’26春」に向けて、アドバンスドを用いた効果検証を実施しました。検証の詳細については別紙2をご確認ください。また放送当日は、同番組内の「赤坂五丁目ミニマラソン」において、ランナーの位置可視化にアドバンスドをご利用いただき、通信安定性や電池持ちなど、多くの機能改善をしたことで、これまで以上に安定して運用することができました。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/587517/img_587517_4.png

■TBSコメント
「アドバンスドでは、これまで正確な位置情報取得が難しかったエリアでも正確な位置情報が維持されており、性能の飛躍的な向上に大変驚きました。サイズアップはしたものの、外部アンテナによって本体の設置向きへの制約が少なくなったため、現場での取り付けにも違和感がありませんでした。今後屋内での位置情報利用などへの進化を期待するとともに、様々な映像表現で活用していけるよう挑戦してまいります。」

4.今後の展開
NTTドコモビジネスは、アドバンスドをより多くの業界、業種でご利用いただけるよう、今後も改良・開発を進めていきます。また将来的に衛星信号を受信できない環境においても、センサー情報のみで位置を推定し測位を続ける技術の実現をめざします。
また、これまでにないGNSS受信端末のユースケースを切り開くとともに、高精度な位置情報測位の技術を活用することで、あらゆる働く現場のDXに貢献していきます。

「NTTコミュニケーションズ株式会社」は2025年7月1日に社名を「NTTドコモビジネス株式会社」に変更しました。私たちは、企業と地域が持続的に成長できる自律・分散・協調型社会を支える「産業・地域DXのプラットフォーマー」として、新たな価値を生み出し、豊かな社会の実現をめざします。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/587517/img_587517_3.jpg
https://www.ntt.com/about-us/nttdocomobusiness.html



※1:RTK測位技術とは、衛星測位システム(GNSS)から取得した位置情報をベースに、地上に敷設されている基準局からの補正情報を加えることで、位置情報の精度を上げる技術です。
※2:センサーフュージョンとは、複数のセンサーから取得したデータを統合し、より正確・高信頼な情報を得る技術のことです。
※3:GNSS受信端末とは、全地球測位衛星システム(GNSS)からの信号を受信して、高精度な位置情報を取得するデバイスです。
※4:マルチパスとは、衛星からの電波が、まっすぐ来るもの以外に、反射して回り道して届いてしまう現象のことです。これにより衛星電波の到着時間に乱れが生じることで測位結果がずれる要因の一部となります。
※5:使用する環境や条件によっては、精度の乱れ改善の効果が小さくなることがあります。

<別紙1>
■アドバンスド端末仕様
主な端末仕様は以下の通りです。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/587517/img_587517_5.png


<別紙2>
TBSと実施した検証の詳細は以下の通りです。
■検証内容
遮蔽環境下でのセンサーフュージョンによる測位精度の乱れ改善検証

■検証日
2026年3月23日

■検証背景・目的
TBSのオフィス敷地内にある坂は、周囲が高いコンクリート・ビルに囲まれており、また途中には通路があることから、高精度な位置測位が難しい環境でした。そのため、この環境においてアドバンスドのセンサーフュージョン機能を活用することで、測位精度の乱れを改善することが可能か効果検証を実施しました。

■検証方法
アドバンスドを背中に携行しTBSオフィス正面玄関をスタート地点として坂の上まで走行を実施

■検証結果
下記図のように衛星測位情報のみのデータの場合、特に通路の下(遮蔽エリア)を通過した際に実際の走行ルートに対して大きく測位結果がぶれてしまいましたが、センサーフュージョンを活用したアドバンスドの結果はこのような環境下でも正確な測位を維持し乱れを抑制できることが確認できました。
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/587517/img_587517_2.png

プレスリリース情報提供元:@Press

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