中日本航空とNTTドコモビジネス、日本で初めてセルラードローン「Skydio X10」を利用した空港滑走路夜間点検の実証実験を実施
<滑走路を飛行する「Skydio X10」>【写真詳細】
中日本航空株式会社(以下 中日本航空)とNTTドコモビジネス株式会社(旧NTTコミュニケーションズ、以下 NTTドコモビジネス)は、大阪国際空港(伊丹空港)において、日本で初めてセルラードローン「Skydio X10※1」を利用した夜間の滑走路点検の実証実験(以下 本実証実験)を実施しました。
本実証実験により、滑走路付近のライト状態確認が可能となり、国内空港における滑走路の効率的な維持管理にドローンと測量技術が貢献できる可能性を確認しました。従来夜間に人が実施していた点検作業をドローンに置き換えることで点検作業時間の削減が期待されます。
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<滑走路を飛行する「Skydio X10」>
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<路面状況の点検に用いたレーザ計測機>
1. 背景
大阪国際空港(伊丹空港)では365日、空港滑走路内に設置された約3,000個のライトの点灯状態を点検、また滑走路上等の異物や路面異常が無いかの状況確認を行っています。この点検作業は高頻度かつ広範囲にわたるにもかかわらず、職員が目視で確認しながら滑走路内を移動する必要があり、効率化が課題となっています。また点検作業は悪天候でも行われるため、夜間と悪天候に対応した点検手法の確立が求められており、候補の一つとしてドローンが見出されました。
2.本実証実験の概要と結果
本実証実験は、空港内でのドローン飛行経験が豊富であり、航空機使用事業免許を保有している中日本航空が主導し、大阪国際空港(伊丹空港)を管理運営する関西エアポート株式会社の協力のもとで実施されました。ドローンによるライトチェックだけでなくFOD(Foreign Object Debris:以下 滑走路異物)検知の可能性についても検証するため、レーザ点群取得と「Skydio X10」による撮影を実施しました。「Skydio X10」の飛行にあたっては、航空法に基づく飛行許可申請、飛行計画の作成、飛行の運用をNTTドコモビジネスが担いました。
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<「Skydio X10」飛行の構成>
3.今後の展開
本実証実験の結果を踏まえ、中日本航空とNTTドコモビジネスは大阪国際空港(伊丹空港)のドローン点検手法の確立に向け、適切な撮影条件を明確にするなどの支援を継続していきます。また、撮影データに画像解析AIを活用するなど、さらなる空港滑走路点検の効率化をめざします。
NTTドコモビジネスは、2020年から日本で最初のSkydio Strategic Partnerとして「Skydio Dock」「Skydio X10」などの実装を支援してきており、今後もユースケースをSkydio社と共に創出し、社会課題の解決を加速していきます。
「NTTコミュニケーションズ株式会社」は2025年7月1日に社名を「NTTドコモビジネス株式会社」に変更しました。私たちは、企業と地域が持続的に成長できる自律・分散・協調型社会を支える「産業・地域DXのプラットフォーマー」として、新たな価値を生み出し、豊かな社会の実現をめざします。
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https://www.ntt.com/about-us/nttdocomobusiness.html
※1:「Skydio X10」とは、最先端AIと高性能センサーを搭載した小型ドローンです。IP55等級に準拠しています。
※2:「Skydio Cloud」とは、リアルタイムに多拠点へ映像配信する「Skydio Streaming」やドローンの状態管理などを行うクラウドサービスです。
※3:「Skydio X10」でLTEを利用するには「LTE上空利用プラン」が必要となり、本サービスは株式会社NTTドコモとNTTドコモビジネスが連携して提供するサービスです。「LTE上空利用プラン」対応のSIMカードを挿入、もしくは同SIMカードを挿入したLTE対応端末を搭載することで、上空のモバイルネットワークをご利用いただけます
※4:Skydio Dockの詳細についてはこちらをご確認ください。
https://www.docomosky.jp/skydio/dock
*Skydioへは株式会社NTTドコモ・ベンチャーズより出資を行っており、ドコモグループと資本・事業面で提携しています。
【関連リンク】
・Skydio | ドローンビジネス docomo sky
https://www.docomosky.jp/skydio/
プレスリリース情報提供元:@Press
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